[刺しゅう]
白糸刺しゅう ハートのリングピロー
作家:大塚あや子
白い布に白い糸で刺す白糸刺しゅう。ヨーロッパ各地で古くから伝わる伝統的な技法です。
白い布に目打ちなどで穴を開けて白糸でかがったり、布の織り糸を引き抜いて束ねたりして
描き出される模様は、まるでレースのよう。
繊細でエレガントな白糸刺しゅうは、手づくりのウエディング小物にぴったりと思いませんか。
このハート形のリングピローは、白い小花の花芯部分を、白糸刺しゅうの「アイレットワーク」という技法で表現し、まわりにフリルをたくさんつけて仕立て上げました。
白糸刺しゅうの技法
〜アイレットワーク
アイレットとは鳩目(ハトメ、小さな穴)のことで、生地を切り抜く“カット・ワーク技法”の一つです。
穴を開けたい部分の周囲にランニング・ステッチをし、目打ちをあてたり切り込みを入れたりして布目に穴を開け、周囲を巻きかがるなどして始末します。
この作品では、花の中心に大きい穴を開け、穴に糸を4本渡らせて、渡り糸にさらに糸を巻きつけています。これはアイレットワークの「ホイールかがり」という技法です。