手づくりの秘密 | 本の紹介　高橋恵美子『これならできる！一枚裁ちのかんたん手ぬい服』

この凧のようなシルエット、なんだか分かりますか？
こたえは、洋服の型紙です！

大きな１枚の型紙を使って布を裁ち、
「えりぐり」をぬって、
「わき」をぬって、
「そで口」と「すそ」をぬえば、
あっという間にチュニックのでき上がり！

通常の洋服づくりは、型紙を何枚も使って、
そで、前身頃（まえみごろ）、後ろ身頃、えりなど、
パーツをいくつも裁断して、ぬい合わせて…なんて大変そう！

でも、この本では、チュニックも、ブラウスも、キャミソールも、
ベストも、ジャケットだって、
「１枚の型紙」で作ることができるのです。

でも、やっぱり手作りの洋服は敷居が高い… という方でも、だいじょうぶ！
この本で紹介する作品は、すべて「手ぬい」で作れます。
「針」と「糸」、そして「はさみ」「まち針」などほんの少しの道具があれば、
だれでもすぐに始められるのが「手ぬい」です。
家庭科でいちばん最初に習った「並ぬい（ぐしぬい）」を基本に、
丈夫に仕上げたい時の「返しぬい（返しぐしぬい）」など、ごく簡単な手法ばかりです。

簡単と言っても、せっかく作るなら、キレイに仕上げたいもの。

そこで、ぬい方はもちろん、まち針の打ち方、玉結びの作り方、
ぬい終わりの始末の仕方など、
覚えておけばきっと役に立つ手ぬいの基本をこまかく解説。

さらに、カーブのぬい方、ギャザーのよせ方、
衿ぐりにつけるバイアステープの作り方など、
手ぬいで洋服をつくるときのテクニックや、
実物大型紙の作り方、布の裁ち方など、洋裁に役立つ基本も、
プロセス写真つきで解説します。

花柄のチュニック

ボウリボンのブラウス

ラッフルカラーのブラウス

本の表紙のチュニック

上の「花柄のチュニック」と「ボウリボンのブラウス」「ラッフルカラーのブラウス」。
印象はまったく異なりますが、じつは、同じパターンから作っています。
本の表紙のチェック柄のチュニックも、同じパターンを使って、フリル付の女の子らしいブラウスや、赤いステッチが効いたチュニックに。
１つのパターンで２〜３の作品バリエーションに展開。
シンプルなものから、ふんわりガーリーなもの、オフィスで着る服にぴったりなもの、個性的で女性らしいものなど、合計９つのパターンから、21着の作品が作れます。

９つのパターン（拡大してご覧いただけます！）

こんなに簡単でいいの？と思うくらいシンプルで作りやすいのに、
ふんわりとした着心地抜群の仕上がりに。
やさしい手ぬいを提案し続けている高橋恵美子先生が、
研究をかさねて完成した、こだわりのパターンだから、
体のシルエットも、こんなにきれいなのです。

「こだわりのぬいやすい布を選んで
ひと針ひと針をていねいに手ぬいの時間を楽しみながら
あなたのお気に入りの洋服を作ってください」（はじめにより）

四角い布をくりぬいただけのポンチョ。
ウエスト部分にゴムを入れてふんわり。

★高橋恵美子先生の手ぬい専門店（この本に掲載の作品 [一部] の材料キットの販売もあります）
エミコ・コレクションco. >>

『これならできる！　一枚裁ちのかんたん手ぬい服』
高橋恵美子（著者）
定価：本体1,000円（税別）
判型：B5判ページ数：80ページ ISBN：978-4-471-40076-7